2020年に芥川賞を受賞した遠野遥さん。
父親はBUCK-TICKの櫻井敦司さんというのは有名ですよね。
今回の記事では、遠野遥さんについて小説家としての出版作品を振り返りながら詳しくご紹介していきます。
父親の櫻井敦司さんとは1歳で別離しているとのことですが、その後の親子仲も気になりますね。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- 遠野遥は2020年に小説「破局で」芥川賞を受賞した
- 遠野遥は大学時代から小説を執筆している
- 遠野遥の父親は櫻井敦司だが、1歳の頃に両親が離婚し母親に引き取られた
遠野遥プロフィール

遠野遥さんのプロフィールをご紹介します。
- 名前:遠野遥
- 生年月日:1991年8月22日
- 年齢:34歳(2025年時点)
- 出身地:神奈川県藤沢市
- 学歴:慶應義塾大学法学部
- 職業:小説家
遠野遥さんには腹違いの妹さんもいます。
妹さんについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
合わせてご覧ください。
遠野遥は芥川賞作家!
遠野遥さんは、2020年に小説「破局」で芥川賞を受賞しています。
平成生まれでは初の芥川賞受賞とあって、当時はかなり話題になりました。
これまでに発表した作品と合わせて、小説家としての想いや活動を振り返ってみましょう。
遠野遥の小説への想い
遠野遥さんは、2020年7月の文春オンラインのインタビューで「いつも、自分が読みたい文章を書いている」と話しています。
もともと小説を書き始めたころから、ガチガチの文芸ファン以外にも広く読んでもらいたいという想いがあったそうです。
そのため、できるだけ平易な文体になるよう工夫して装飾後も抑えているのだとか。
遠野遥さん自身も、小説を読む時は簡潔な文体や文章を好むそうです。
簡潔にすることで、「読み手に自由に想像力を膨らませてほしい=自分が読みたい文章を書いている」ということにつながっているのだそう。
遠野遥の小説執筆のきっかけは?

遠野遥さんは、大学時代から小説執筆を始めました。
文章のお手本は夏目漱石。
夏目漱石全集を傍らに置いて、書き方に迷ったら夏目漱石はどう書いてるんだろうと参照しながら書いていたのだそう。
夏目漱石をお手本とした理由については、以下のように語っています。
「いちばん癖がなくて読みやすいと感じました。それで真似しやすいかなという気もして、ここを基礎にさせてもらおうと決めました」
引用:文春オンライン
夏目漱石の文は遠野遥さんが目指す小説家としての文体に近かったのかもしれませんね。
また、小説執筆をやろうと思ったきっかけとして、お金がかからなかったからとも語っています。
「単純なことで、小説はお金がかからなかったから。パソコンは持っていたので、設備投資は何ら必要ない。あとは読み書きができれば、何かしらできるだろうと安易に考えました。この上なくハードルが低いと思えたんですね。
もちろん実際に書き始めると、たいへん難しいというのはすぐわかったんですけど」
引用:文春オンライン
小説以外に、コピーバンドでギターをやっていたそうですが、人前に出ることが好きではなかったことや、失敗したらという緊張感が自分には合わないと感じたようです。
表現者としての感情について
遠野遥さんは、美術館に行くのが好きだそうで、展示を見るたびに「自分は何もつくっていない。つくる方の世界に入っていかなくていいのか」という気持ちが芽生えたことで、バンドや小説執筆にのめり込みました。
遠野遥のこれまでの執筆作は?
遠野遥さんのこれまでの執筆作は以下の通りです。
- 1作目「改良」(2019年11月14日)第56回文藝賞受賞作
- 2作目「破局」(2020年7月4日)第163回芥川龍之介賞受賞
- 3作目「教育」(2022年1月6日)第43回野間文芸新人賞候補
- 4作目:「浮遊」(2023年1月18日)
出版作は次々と賞を受賞していて、遠野遥さんの実力を感じます。
遠野遥と櫻井敦司は1歳で別離!?

父親はBUCK―TICKの櫻井敦司さんさんですが、櫻井敦司さんは遠野遥さんが1歳の時に離婚しており、母親に引き取られています。
2人が親子であることは、2020年10月の「文芸」で明かされました。
文芸の中で櫻井敦司さんと遠野遥さんの親子対談が掲載されています。

発売と同時にかなりの反響があり、2度にわたり計1万5千部を増刷し3刷は昭和8年の創刊以来3度目となる増刷を記録しました。
親子で「遠野先生」「櫻井さん」と互いを呼び合っているそうで、離れていても仲の良さが伝わってきますね。
遠野遥さんは、小学生のころからBUCK-TICKの曲を聴いていたとようで、BUCK-TICKについては、「ダークな世界観が確立されているバンドだなと思っていた」と語っています。
そこで櫻井さんが「感激しちゃうな」と応じる場面も掲載されています。
遠野遥さんは、「私の作品も明るくはないから、もしかしたら無意識のうちに影響を受けていることがあるのかもしれないです」と、BUCK-TICKの曲に影響を受けていることも話しています。
デビュー作の「改良」のタイトルを決める際には、櫻井敦司さんにアドバイスをもらったことも明かされていました。
対談内容については、こちらの記事で詳しくまとめています。
合わせてご覧ください。
まとめ

今回の記事では、遠野遥さんについて詳しくご紹介しました。
残念ながら、櫻井敦司さんは2023年10月19日(木)に脳幹出血のために、57歳という若さで亡くなりました。
櫻井敦司さんのご冥福をお祈りいたします。



